わたしとチェコ人と日本食
チェコに移住して、早いことに5年目を迎えているわたしですが、こちらに引越してきてから何度も日本食をリクエストされて作る機会がありました。中欧のチェコと極東の日本、物理的にもかなり遠くに位置しています。が、どうやら日本食はかなりチェコ人の口にも合うようです。
本記事は、わたしの超個人的な「チェコで買えた食材で作ったチェコ人にウケた日本食」のリストです。諸外国のご友人にごはんを振る舞う機会があれば、参考程度に見て頂ければなと思います:)
ではまず本題に入る前に、私がこれまで日本食を作ってきた年齢層とバックグラウンドを整理しておこうと思います。
年齢層① 16歳~18歳のティーン
詳細:義父が住んでいる地域(すごく小さな町)の高校(調理師を目指す人が入る専門的な学校)で、年1回行われている「珍しい国の家庭料理を作ってみよう」の授業に、外国人初の外部講師としてお呼ばれ。1時間ほど和食について説明(出汁の種類/どんな麺を食べるか/お米の種類など超一般的な説明)し、その後2日間に渡って「日本人の家で作るごはん」を教える。
日本食の知識:生徒たちは海外経験ゼロ/初めて話す外国人が私のため、日本食の知識はゼロ(寿司も知らない)
年齢層② 23歳~35歳のミレニアル
詳細:義理の弟(KPOP好き)、夫のいとこ、夫の友人とそのパートナー達。日本食は高級なイメージが強く、手軽に食べれる日本食はベトナム料理屋で出てくる巻きずし。ラーメンは流行ってるから知ってるけど食べたことないなあ、という程度。健康に良さそう!という印象はあるらしい。
日本食の知識:寿司(巻きずし)!天ぷら!ラーメン!(ラーメンはここ数年プラハでブーム)
年齢層③ 50歳~55歳の共産主義時代に青春を送ったミレニアルの親世代 詳細:義母・義母の夫・義父・義父のパートナー。新しいものへの抵抗があまりなく、日本食への興味もあるみたい。日本と言えば「長野」(後日また書こうと思いますが長野オリンピックでチェコがアイスホッケーで金メダルを取ったので、長野に思い入れがある人が多いこの世代。) 日本食の知識:ほぼなし。生魚を食べる、という印象があるよう。
ざっとみて、10代後半~50代までの年齢層に日本の家庭料理を試してもらっています:) それでは、順にチェコ人にウケた日本のごはんを書いていきます✏
鶏のから揚げ
オススメ度:★★★★★ / 一番ウケた年齢層→ティーン
から揚げはやっぱりティーンにバカウケでした。本当はお弁当を詰める実習をする予定だったのが、おじゃんになったぐらいには食いつきが良かったです。 チェコはニンニクを使う料理があるので、ニンニクを気持ち多めに作ると更に良さそうです。 ミレニアル世代は、ビールと一緒に食べれるように少し小さめにカットした鶏肉を使い、肴として出したのですが、こちらも大ウケでした。ビール×から揚げはやっぱり万国共通で最強なんじゃないかと再認識しました。
豚の生姜焼き
オススメ度:★★★★★ / 一番ウケた年齢層→ティーン
チェコでは豚肉を食べることが多いので、抵抗なく食べれるようでした。気持ち醤油を多めにマリネしてから焼くとよさそうです。一緒に玉ねぎを炒めて出したら、かなりウケました。ちなみになぜか白飯ではなくマッシュポテトとの方が合う気がする…と全員から言われました。(なんで…)
鴨南蛮そば
オススメ度:★★★★ / 一番ウケた年齢層→ミレニアル親世代
鴨(ダック)もチェコでは良く食べられているお肉なので、かなり手軽に購入が出来ます。胸肉を使っての鴨南蛮そばは、親世代に人気でした。チェコでの調理法は丸焼きが多く、かなり脂っぽい感じになるのですが、そばの出汁とそばと合わさると脂っぽさが抑えられるので美味しいね!とのことでした。
カボチャの煮物
オススメ度:★★★ / 一番ウケた年齢層→ミレニアル親世代
Hokkaido(北海道?)というカボチャでつくるカボチャの煮物は、わたしの義母の大好物。煮物、というものがあまりないので珍しがられますが、出汁しみしみのカボチャは親世代に人気でした。ミレニアルに作る際は鶏そぼろを入れてもう少しガツンとした感じにすると良いかもしれないです:)
たこ焼き
オススメ度:★★★★ / 一番ウケた年齢層→ミレニアル
宅飲みで出してみたら大ウケ。たこ焼き器を持ってきていたので、作り方を教えてみんなでワイワイしました。タコが苦手そうだったらソーセージ(チェコ語で言うPárek、ウィンナーソーセージ)や、ブロックチーズでするのもあり。少し甘味のあるたこ焼きソースはかなり口に合ったよう。チェコで買えるマヨネーズは酸味が少なくまろやかなので私はすこしアップルビネガーを混ぜて酸味を聞かせたマヨネーズを使いました。
胡麻ドレッシング(×コールラビ×紫人参のサラダ)
オススメ度:★★★★★ / 一番ウケた年齢層→ミレニアル
胡麻ドレッシングはめちゃくちゃウケました。全世代にウケましたがミレニアルの食いつきが一番良かったです。夫の好物は、コールラビ(チェコ語ではケドルブナ)をマッチ状にカットしたものと、紫人参を荒くおろしたものと胡麻ドレを混ぜたものです。コールラビと胡麻ドレ、めちゃくちゃ合うのでぜひ試してみてください;)
いなり寿司
オススメ度:★★★★ / 一番ウケた層→ミレニアル親世代
生魚を食べるのに抵抗があるようだったので作ったいなり寿司。ジャポニカ米をあまり食べたことがない世代かと思うのですが、かなりのヒットでした。あげは日本食材のお店で手に入れました。ガリも手軽にスーパーで購入できますし、量産できるので義理両親が遊びに来るときにおもてなし料理として活躍してます。
スモークサーモンのてまり寿司
オススメ度:★★★★★★ / 一番ウケた層→ティーン
こちらもやっぱり生の魚はちょっと…という感じだったのでスモークサーモンを使って簡単なてまり寿司にしました。酢飯にはアップルビネガーを使いました。白ごまを炒って酢飯に混ぜ、ラップで丸く形を作ったところへスモークサーモンを乗せるだけ。スモークサーモンに味がしっかりついているので醤油は少な目で。ごま油を少し垂らしたわさび醤油で食べるのが美味しいですよ:)
番外編:チェコ人夫の好物
わたしの夫はアジア飯が大好きなので、なんでも食べるのであまり参考にならないかもしれませんが、夫の好きなアジア飯は以下の通りです。
冷やし中華・カツ丼・かき揚げそば・オムライス・日本のカレー(カツカレー)・ハヤシライス・味噌ラーメン・角煮・鯖の塩焼き・牛タン塩焼き・焼き鳥・麻婆ナス・ルーロー飯・キンパ・チャプチェ・肉まん・焼き餃子・すき焼き・鍋類(シメは雑炊よりラーメン派)etc...
なかなか見つけるのが難しい調味料もあるのですが、日本食材店や韓国系スーパー、ベトナムショップなどを利用して、すべてチェコで食材は買えています。
以上、「チェコで買えた食材で作ったチェコ人にウケた日本食」のリストでした:)
チェコは大寒波な最近です。みなさん体に気を付けて元気に残りの寒いシーズンを過ごしましょう♡
それでは、みなさん
Ahoj!