ベーキング音痴のわたしが唯一失敗しないスポンジケーキの話
幼少期、料理上手の祖母と過ごす時間が多かったわたしは、自然と台所で過ごす時間が大好きです。5歳で初めて買ってもらったマイ包丁とピーラーは宝物だったし、実際10代後半までは真剣に将来は料理人になるぞ、なんて思っていました。
もちろん今でも台所が大好きで、昨年購入したプラハ4区の小さなアパートの少しこだわりが詰まった台所は、少しぐちゃぐちゃしているけど間違いなくわたしの城で、サンクチュアリでもあります。
そんなわたしだけのサンクチュアリで「和洋中なんでもこい、なんでも作れるぜ」と鼻息荒く台所に立つわたしの戦闘力をここ数年ガリガリと削ってくれているのがオーブン。
台所の大半を占めるようにドーンと存在感のあるオーブンは、チェコ料理を作るにあたり大事な役割を担ってることに間違いはないのだけど、オーブンを使った料理なんてチェコに来るまで作ったこともなかったし、お菓子作りが何より(何より!)苦手はわたしにとって、オーブンは恐怖以外でもなんでもないのです。(あとね、わたしは大変せっかちなのでオーブン料理を待つのが苦痛なのです)
毎年、年が明けるたびに「新年の抱負」を夫と言い合うのが我が家のきまりなのですが、今年はオーブン嫌いを直したく「できるだけ毎週なにかしらをベーキングする」を目標にしました。(そしてこれが悪夢のはじまりでもある)
ということで毎週、休日になるたびにケーキにクッキー、パンを焼くことを習慣にし3ヵ月半が経ちました。
今日は、ベーキング音痴なわたしを見かねたお義母さんが教えてくれた超簡単なスポンジケーキのレシピをこっそりシェアしようと思います:)あまりに簡単で、初めて教えてもらった時は思わずのけぞってしまったのですが、何回焼いても失敗しないので信頼度が爆上がりしているレシピです。
お義母さんの手書きレシピはこちら(読めない)
めちゃくちゃに年季の入った手帳から出てきたレシピです。

上から順番に訳していきましょう。
・6スプーンの油(わたしはサラダ油を使ってます)
・6スプーンの薄力粉
・6スプーンの砂糖
・卵3つ
・ベーキングパウダー半分(パッケージの半分の意:大抵1袋10gあたりなので恐らく5〜6gぐらい)
以上です!おおらかな義母の良さが全面的に出ている雑すぎるレシピ…作り方は口頭で教えてもらったので、ここに記しておきたいと思います。
<作り方>
(オーブン200度で予熱)
①:電動ミキサーで卵白のみを泡立てる、途中で砂糖も入れてさらに泡立てる
②:残りの材料(卵黄も!)を全部入れてぐるぐるっと混ぜる
③:②をケーキ型に流しいれてオーブンの中へ
④:オーブン20~30分で出来上がり
ちなみにケーキの型は18CMの丸型を使っています:)
中にクリームを挟んだりデコレーションしたり、あとは好き勝手にデコレーションしたら
1時間弱でそれなりのホールケーキが出来ちゃいます。
これはカラースプレーチョコを使いたかっただけのケーキです。中はパイナップルクリーム、外はバタークリームです。

いちごがセールだった日はこんな感じに。

少し大きめのケーキを作りたい時は、それぞれの材料を倍量にして23CMの型でしています。
生地はフワッフワと言うよりは、もう少ししっかりした感じに仕上がります。わたしはしっとりさせるために焼き上がりにマリブ(ココナッツ風味のリキュール)を吹きかけるのが好きです。
(ほぼ)毎週何かしらのベーキングを始めて3ヶ月半、お義母さんのこのレシピのおかげでケーキ作りが少しだけ怖くなくなりました。もし、ベーキング苦手だけどケーキをイチから挑戦したいなあ、という方がいましたら是非試して見てください:)
それでは皆さん、ハッピーおうち時間を!
Dobrou chut' :)